女性らしさの象徴パールはなぜこんなに人気？

パールの歴史はアラビア半島から始まった！？

宝石のなかでも最古の歴史を持つとされるパール。アラビア半島では紀元前3200年ごろから海に潜っての採取がおこなわれており、メソポタミアの歴代王朝はパールを愛好していたといわれています。エジプトではあのクレオパトラが酢に溶かして飲んでいたのだとか。

パールが初めてヨーロッパでその存在を知られたきっかけは、紀元前330年代にマケドニアの王アレクサンドロスがおこなった東征でした。その後、アラビア半島同様パールの産地だったインドと古代ローマ帝国が交易をおこなうようになり、パールは欧州にも浸透していきます。

アラビア半島やインドと並び、パールの産地とされていたのがここ日本です！中国の歴史書「魏志倭人伝」や「後漢書」などに日本からの貢ぎ物として「真珠」という記述があり、弥生～古墳時代には日本でも既にパールが貴重品として扱われていることがわかります。

パールを救ったのはあの有名ブランドの……

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遥か昔より多くの人に愛されてきたパールですが、一度大きなピンチに陥ったときがありました。1920年代、日本で養殖されたパールが天然のものと混ぜこぜになって販売されていることがヨーロッパで問題視され、裁判沙汰にまで発展します。また、同じ時期に世界恐慌が起こった影響もあり、ヨーロッパでのパール市場は一気に壊滅。パールの産出国であったアラビア諸国などが大打撃を受けました。

こうして絶体絶命の事態に陥ってしまったパールを救ったのがココ・シャネルです。あの超有名ブランド「シャネル」の創業者でもあるココ・シャネルは、彼女自身がパールの愛好者であったこともあり、パールを使ったトレンドをどんどんと流行らせていきます。これをきっかけに、パールは特権階級の象徴としてのアイテムから、庶民のコーデに用いるアクセサリーへと変化。その後、マリリン・モンローやグレイス・ケリーが愛用したこともあり、パールの人気は爆発し現在に至るまでの高い人気を手にすることになります。

フォーマルにもカジュアルにも……汎用性の高さが魅力の1つ

パールの歴史について紹介してきましたが、今でもパールが高い人気を誇る大きな理由はもちろん長い歴史があるからだけではありません。まずはなんといってもその美しさ。純白に輝くパールは「月のしずく」「人魚の涙」とも呼ばれ、多くの人を魅了してきました。さらに、パールはとても汎用性の高い宝石としても知られています。フォーマルなシーンで使うことが多いですが、カジュアルなコーデにもぴったり合うなど、その万能性は他の追随を許しません。

また、パールのネックレスはつけるだけでどんなお化粧よりも顔周りを明るくさせ顔色を良くさせるといわれており、女性であれば必需品といってもいいでしょう。そんなパールのアクセサリーとして、おすすめのアイテムがこちらです！